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Channel: ひつじ泥棒2

メガシティ重慶の魅力を歩く

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重慶は中国のメガシティのひとつ(人口3200万)ではあるけれど、都市の街歩きの観点からはかなり歩きやすい街だと思う。北京や上海級のウルトラ・スーパー・メガシティになると、数日の旅行ではたとえ初心者の観光レベルであっても街の全貌が掴みきれない。

その点重慶は階段と坂さえ考慮にいれればかなり歩きやすいし、メガシティなだけに交通機関がとても便利なので、数日いると雰囲気はつかめる街。だからと言って数日で全部行き尽くしちゃうというほどは小さくなく、とても良い塩梅。機会があればまた行きたい街。きっと次はないのが残念だけど。

via: 小红书@大吃一口苹果🍎

こんな感じで小紅書などのSNSではいろんな街歩きコースをアップしている人がたくさん。上のように文字は最小限で画像で見せるタイプの他、紗が掛かったようなおしゃれ写真とポエム(わたしには読めない漢文だけど)な投稿、細かい情報をつらつらと書き連ねる文学派、表やグラフで理路整然としたプレゼン派、心得的なdos and don'tsを並べる人、パワーワードを並べて勢いで動画へ繋げるタイプなど、ありとあらゆるスタイルがあるので、きっとお好みの重慶攻略ガイドが見つかるはず。

ここは、八一好吃街(バーイーハオチージエ)というド派手なごはんエリア。レストランも食べ歩きも、老舗も最先端もなんでもあるところ。観光起点の中心部なので迷うことなくたどり着けるのも良い。

テラス席(風)のある人気麺館

山城巷(シャンチェンシャン)にも行った。山城巷の城はキャッスルの城ではなくてシティの方。つまりマウンテンシティ。長江沿いの山に建てられた街で、今もここに住んでいる人もいるし、山城歩道というトレイルコースになっていて、廃墟や古い建築物をリノベーションしたカフェが入っていて観光スポットにもなっている。

古い建築物の跡(病院跡地とか)や隠し通路もある

平面でみるとこんな感じだけれど

高低差がなかなかすごいので足腰は大変

重慶には戦時中の防空洞をリノベーションしたレストランなどもある。日中戦争時、重慶は南京から政府(首都)を移してきた場所でもあるため戦争遺構が多くある。戦争は攻撃をした側となっても、された側となっても、どちらにもいいことってない・・っと暗い気持ちになる。日本でも佐世保防空壕跡で営業をしている居酒屋に行ったことがある。

十八梯(シィーバーティ)

十八梯は古い街を再開発し2021年に観光向けにオープンしたところ。お散歩しようと思ってきたのだけれど、駅を出たらけっこう雨が強くなっていたので今回は見送り。

重慶市美術館

旅をしていて雨が降ったら移動にあてるか、美術館か博物館に行って雨宿り。美術館では3月まで地元アーティストの展示をやっていた。内部の階段のデザインも外のデザインと同じだった。

坂マニアや階段マニアはきっと楽しい重慶

トランプ友だち

吊り輪ラクラク開閉できるゴミ捨て場

懐かしのPCRステーション跡 in Chongqing

『夜ふかし』でおなじみの「広場舞」も楽しめた。

はあ、重慶楽しかった。たった3泊で、今日のブログにプラスして、動物園でたくさんのパンダを見て、ミステリアスな白象居マンション、千と千尋の神隠しのモデルと言われる街の一つの洪崖洞、ビルの中に突入していくモノレール、映画のロケ地やフォトジェニックな本屋さんを訪れ、7杯の重慶小麺を食べることができる。

ほんとうはもう少し行きたいところがあった。でも、そのくらいでやめておくのが後味のよい旅の気がする。きっと。負け惜しみか!

 


外灘5号の上海料理レストランで至福ランチ|外灘會

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最近ずっと寒い冬の雨続きの上海でしたが、今日は久しぶりに良い天気。そんなわけで久しぶりに上海随一の観光エリア、外灘(ワイタン)へランチに。今日も外灘は外地人(上海人じゃない人たち)と外国人(我ら)でいっぱいだった。

外灘の川沿いの中山東一路に並ぶ美しい歴史的建造物のひとつ、外灘5号の6階に入る上海料理のレストラン「外灘會」へ行ってきた。

ワイタンってこういうところ

いちばん手前のビルの6階

エレベーターはレトロ風だけれどデジタル

気持ちが盛り上がるレストランのエントランス

廊下はシャビーでシック

素敵なお部屋たち(この写真はアプリからお借りした)

通されたお部屋は残念ながら窓なし

だけど天井がかっこよ

贈送水果(フルーツ盛り合わせ)

手工杏仁餅(ホームメイドアーモンドクッキー)

油醋汁雲南瓜丝(雲南瓜の細切りの黒酢の油タレ)

糟味四拼(冷菜4品)

松茸老鶏湯(松茸のチキンスープ)

黒蒜紅焼鰻魚(鰻の黒ニンニクソースがけ)

百合炒蝦仁(百合根と蝦炒め)

清炒時菜(季節の野菜炒め)

鉄観音布丁配定胜糕(ミルクティーのプリンと米粉のおまんじゅう)

美しい建物でいただく美味しいお料理、ああ至福。このあたりのラインナップは比較的どこでも食べることのできるものなのだけれど、町中華の美味しさとはまた全然違うレストラン中華ならではの繊細で華やかな、おうちではちょっと作り出せない味だった。贅沢ランチ、幸せ。

さらにはアプリのクーポンでお得にいただいたのでわたしの幸せ増し増し。

 

西表島ドライブ|123456789とかいろいろ

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via: 竹富町観光協会

2月に西表島に行ってきた。島のほとんどがジャングルで、東洋のガラパゴスとも呼ばれる島。天然記念物の「イリオモテヤマネコ」が生息する島として、その名前は子どもの頃からしっかりと記憶に刷り込まれている。

南の島の中でも、リゾート満喫系というより、マングローブの森やジャングルでトレッキングとカヌーを楽しみ、水牛に乗って島へ渡り、夜は満点の星空を見上げて乾杯、というアクティブ系が王道のよう。

アクティブ派ではないので、車で一周ぐるっとできたら十分。奇跡的にイリオモテヤマネコに出会ったら300点くらいに思って西表島にやってきた。

結果、ぐるっと一周はできなかった。

午前中に船で石垣島から西表島につき(石垣島から船が着く港は2つあり、私たちが着いたのは大原港)、島が大きいのでレンタル自転車ではなく車が良いということは確認していたので、前の日にレンタカーを予約していた。車を借りに行くと、車のキーと一緒に手書きのかわいいドライブマップをもらい、見てみると

via: 八重山ブログライター

こんな風に(マップがわかりやすいのでお借りしました)西表島の車が走れる道、県道215号線、別名「白浜南風見線」は島をぐるっと一周していなかった。

これという理由はわからなかったのだけれど、きっとジャングルすぎるとかそういうことで、島を一周する道路を作ることを断念したようだ。

一周はできなかったけれど、赤い線の215号線を、大原から地図下のはしっこ南風見まで一旦行き、上の端の白浜まで行って、また戻ってくることにした。片道60分くらい。気になったところに寄り道しながら、夕方の最終の船が出るまで1日ドライブ。

南の方にはヤマネコ発見の地がある。おおここが!と大興奮で見ていたけれど、途中で寄ったイリオモテヤマネコの保護活動の拠点でもある西表野生生物保護センターで、さっき見たのは「ヤマネコ発見の地」で、「イリオモテヤマネコ発見の地」は道路がつながっていないエリア「船浮」にあるとのこと。

県道の西の終点白浜にある白浜港からフェリーで10分くらいのところ。ふたつの島の間を抜けたところらしい。残念なことに、ここまでくる途中に寄り道をしすぎて、船浮まで行って戻ってきたら、石垣島への最終に間に合わないみたい。帰りの船を上原港発にしておけばよかった。

思いつきで動いていると時間が足りなくなったりする・・。また西表島にくる理由ができたと思えばいいか。次に来るときは船浮を中心に考えよう。

イリオモテヤマネコ発見の地にも行けなかったし、本物のイリオモテヤマネコに遭遇することも出来なかったけれど、浜辺で見た足跡がイリオモテヤマネコのじゃないかなと思っている。

ラッキーなことにカンムリワシを見ることができたし、野生化した孔雀も見た。珍しいところでは、子午線モニュメントなるものがあった。

日本で唯一、子午線が123456789と数字並びになる、東経123度45分6.789秒の場所なのだそう。なかなかの希少っぷり。

 

 

カクテルと引越しヒストリー

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週末の遅めのランチ兼早めのディナー。このカクテルの名前、上海佳人(Shanghai Beauty)。ジンベースクランベリージュースとかカルピスとか。カクテルってこうぱーっと華やいだ気分になる。

若い頃は赤ワインやビールが苦手でカクテルか白ワインばかり飲んでいたと思うけれど、いつの間にかもっぱら赤ワインとビールばかり飲むように。たまに思い出したように飲むカクテル、おいしい。

この日のカクテルのアテは、引越しの話。春に東京に引っ越すのだけれど、その話から引越しヒストリーの話に。

わたしの引越しヒストリーは、仙台→大阪→仙台→仙台→大阪→オハイオ(大学の寮の引越し2回)→メリーランド(大学のアパート、寮、外のアパート)→仙台(仙台をベースにホテル生活)→サンパウロ→ブエノス・アイレス→東京→東京→上海→(コロナで仙台2年)→上海→2024春からは東京、とこんな感じ。

夏の2ヶ月だけとか、仕事で3ヶ月だけとか、そいういうチョコチョコしたものを入れていくと、あと5、6回くらい増えるけれど、住民票を動かすような引越しはこんなところ。

夫も場所は違えこそわりと似たような引越しライフを送ってきているので引越し話はちょいちょい話題になる。どの場所もそれぞれの思い出があるのだけれど、思い入れのようなものはとくにはなくて、今いる場所がいいんじゃないかなーといつも思っている。

これから引越しがあと何回あるのか、全くないかはわからないけれど、あったらあったで、なければないでよいかな。

できることなら、年に1回くらい1、2ヶ月程度、旅行を兼ねた短期滞在をするようなライフスタイルっていいよなあと思っている。国内外問わず。でも今度こそネコさんと一緒の生活もしたいと思っているので・・悩ましいところ。

そんな話をしながら、もりもりと・・

おかげで1日たった今もまだ胃が重い・・

 

辛くて美味しいホイコーロー麺|おうちでベンチ麺

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中国の回鍋肉って日本のホイコーローとはちょっと違う。ということを知ったのは、NHKの(メイン、Eテレ、BS1のどれかは覚えていないのだけど)四川料理を紹介する短い番組で。上海で見たので少なくともここ6年くらいの話だと思う。

「回鍋」とは、一度調理したものを、再び鍋に戻して調理するという料理手法のこと。なので、回鍋肉とは、豚肉をかたまりのまま茹でて、冷ましてから薄切りにして青椒(チンジャオ、辛味の強い薄皮のピーマン)やにんにくの葉と炒めて、豆板醤、豆豉、甜麺醤、醤油、老酒などで味付ける四川料理

茹でた豚肉の薄切りを再度炒めるところと、キャベツがはいらないところが特に異文化ポイントだった。

番組で見たもうひとつの異文化ポイントは、回鍋肉がいわゆる「ごはんのおかず」ではなかったこと。もちろんごはんと共に食べてもよいのだろうけど、そこで紹介されていたのは、回鍋肉拌麺(ホイコーロー・バンミエン)という、タレの入ったお碗に麺を入れてその上に回鍋肉乗せ、これをグイグイかき混ぜて食べる、ホイコーロー混ぜ麺だった。麺派には興味ムンムンな一品。

そのホイコーロー・バンミエンを出すすごく美味しそうな四川麺の麺館を半年ほど前に発見し、ずっと行きたいなあと思っているのだけれど、暑いからとか寒いからとかなんかいろいろ理由をつけてまだ行っていない。上海にいる間に一度はと思っているんだけど・・。

でも万が一食べられないとアレなので、今日デリバリーしてみた。

到着

麺とタレと具は別盛り(卵焼きトッピング)

全部のっけて(本当はチンゲンサイと辛いお漬物みたいのも一緒に乗せる)

こんな感じに

モリモリ食べる

先にタレと麺をしっかり混ぜてから、ホイコーローを乗せるのが上手に混ぜるポイント。辛いくて美味しかった。もうほんのちょっと辛くてもいいかも。お肉料理なので焼きたてをお店で食べるのがもちろん一番美味しいと思う。

お店の名前は「方铲铲・成都板凳面」で機械翻訳にかけたら「角スコップ・成都ベンチ麺」となっていた。

via: 新浪ネット

板凳面はこういうスタイルのお店のこと。方铲铲(ファンチャンチャン)も上海では珍しいこのスタイルのお店。店内でも食べることができるんだけど、店内は木のベンチ椅子を使っていて、ちょっと今ドキレトロ風を醸し出している。

今度はお店で食べたいな。行けるかなー、行きたいなー。

春の陽射しと猫のウォールアート|武夷路

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今年の上海の冬は暖冬といえば暖冬だったものの、最後の1歩のところで足踏みというか、なかなか暖かくならず。ここ1日、2日でようやく春の陽射しの暖かさを感じるようになった。

ので、昼間ちょっとお散歩に。立ち寄った本屋で吾輩氏と目があった。

吾輩氏に猫壁のところに行ったらいいよと誘われた気分になったので、行ってきた。猫壁があるのは武夷路(ウーイールー/Wuyi lu)。ベルギー領事館の近くにある。

上海のベルギー領事館はレトロで重厚感のあるお屋敷のようななかなか素敵な建物。ただ、敷地内の隅っこに廃墟と化した建物があり、ベルギーはなぜこれを放置しているのかいつも気になっている。ついでにベルギーを中国語では「比利時」とかくのも気になっている。

廃墟状態と言えど文化財的なもので取り壊しができないとかなのかな。ここを通るときにいつもこのお化け屋敷の様子を確認している。

話は戻って猫壁。武夷路のベルギー領事館とは反対側の通り、低層のアパートメントが立ち並ぶ敷地に続く狭い通りにある。武夷路からも直ぐに見える、アパートメントに描かれたウォールアート。

小さい春の暖かい光の下に、上海らしいかわいい猫たちがいる。

今週のお題「小さい春みつけた」

楽天スーパーセールと人気の麺館に敗北

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春の引越しに伴い、いろいろと必要なものを買わなければならないわけだけれども、欲しいものを買うときのテンションと、買わなければならないものを買うときのテンションは天と地ほど違う。ましてや買わなければならないものが山ほどある引越し・・ほんとうにストレス。

楽天スーパーセールというせっかくのタイミングだったので、どうせならお得に買えたらいいなと楽天に出向いてみた。慣れていないのとスーパーセールをどのように活用したらお得になるのか(本当にお得なのか、そしてそれはお得な中でも最もお得なのか)を検討し始めると、時間がいくらあっても足りない。

慣れていないせい(また言う)もあるのはわかっているけれど、楽天のサイトもアプリもおそろしいほどごちゃごちゃしているし、配送に関しても(金額も日付の指定うんぬんも)各ショップ独自すぎるし、肝心のお得かどうかが全くもってわかりにくい。

同じ商品が複数のショップから出品されていて、値段も付与されるポイントもまちまち(最大15倍とか、最大になる条件もわかりにくい)なうえに配送料も全て違っていたりするので、結局どのショップで買うことが、わたしにとって最大のメリットがあるのか。

などなど、楽天で買い物をするのは商品を吟味する以外に検討しなければならないことが多すぎるのだ。

アプリそのものも使いにくいし、ショップのページに移ってからがこれまた恐ろしく分かりにくい。楽天ランキング第1位、多すぎないだろうか。

そんなことを思ううちに、いやいや、もしもいろいろな条件を全て加味した上でどこが1番お得なのかがわかりやすくなってしまったら、みんな1番のお店でしか買わなくなるのではないか、と言う考えにたどりついた。

いろんな評価基準があって、価値基準もバラバラで、いろんな種類のランキング1位なんかもあって、もちゃもちゃになっている中で各々がそれぞれ好きなお店で好きに選べることこそが楽天市場の市場たる所以なのかもしれない。

もうなんでもいいやーと諦めたくなるも、せっかくスーパーセールやってるし・・と思うとなかなか踏ん切りがつかず、ふたたび魑魅魍魎とした市場に足を踏み入れ、もっとお得に買えるのではないか、もしかしてこれは損しているのではないか、そんなことをジクジクと考えながらアプリを見続けるはめになる。

どのくらいお得に買い物ができているかわからないけれど、時間をただ無駄にしただけではないのか・・お得からものすごく遠くにいってしまっている気持ちになって、またせつない。

とは言え、これだけ多くの人がブログやSNSなどで長い間取り上げ続けているし、日本最大大手のマーケットプレイスなのは間違いないわけで、(たとえあんなに使い勝手の悪そうなアプリやサイトだったとしても)それを大きく上回るメリットがあるのでしょう。「ストレス?それが楽天だから」の声が聞こえてくる。

もう疲れたよ、と涙をふき、美味しい麺を食べに出かける。

すごい並んでいるので諦めた。涙

ビブグルマン常連の上海グルメ焼き小籠包「大壶春」

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ミシュラン上海のビブグルマンの常連、「大春(ダーフーチュン)」に行ってきた。大春は上海B級グルメの焼き小籠包、中国語では生煎(シェンジエン)のお店。

「焼き小籠包」って誰がつけた訳なんだろう。小籠包よりも小さい肉まんを焼いたものに近いのだけれど「焼き肉まん」よりも「焼き小籠包」の方が美味しそう。ましてや「シェンジエン」よりも断然美味しそうなサウンド

春は1932年創業の焼き小籠包とワンタンスープのお店で、今はチェーン店化しているのでうちの近所のショッピングモールにもはいっているけれど、ミシュランのビブグルマンに選ばれているのは、外灘(ワイタン)のレトロなビルの並ぶエリア四川中路にあるお店。

紅提灯のあるお店(右手はテイクアウト用)

看板上のお店のマークも大きい壺になっててかわいい

どうだーと言わんばかり

お店に入ると右手に注文カウンターがあるタイプ。わたしはアプリのクーポンメニューで。支払いを済ませたらレシートを反対側にあるの厨房のカウンターに出すと料理を提供してくれるセルフ式のお店。

流行りのレトロ上海風を演出するインテリア

22元(約440円)の焼き小籠包とスープのクーポンメニュー

春雨入りのカレー風味の牛肉スープ は定番のセット

左が豚肉、右の胡麻のが豚+エビ

ミシュラン(ビブグルマンだけど)の冠のせいで、驚きのキラキラ焼き小籠包が出てくるのかもしれないと期待していましたが、近所のモールと同じ味で、ごくごくふつうに美味しい焼き小籠包。焼き小籠包っておいしいなあとあらためて思う。

上海の焼き小籠包屋さん、基本的に4個セットからなのだけど個人的には2個セットがほしい。ひとりでサクッと食べたいなと思うんだけど、4個かあ〜と思うとちょっと多いなーと言う理由で焼き小籠包がサクッとひとりごはんの選択肢から外れることが多い。

なんて言いながらも、全部食べたのだけど。最初の2個は酢で食べて、もう2個は具ありのラー油で食べた。美味しかった。お腹いっぱいと言うより、胃もたれがくるお年頃なのが切ないけど。

スープは薄味。やさしい味と書い方が美味しそうかな。中国で食べるおかずメニューは基本的に味濃いめ料理が多くて、かつ日本で食べる同じ料理よりも実際に濃いめの味付けが多いと思うけれど、スープやチャーハンに関しては日本で食べるそれよりも味付けはあっさり目が基本のよう。はじめはこれはうっすら味のついたお湯かな?と思ってしまっていたけれど、だいたいどこでもかなり薄味なので基本的にそういうものなのかもしれないと今は思っている。(日本のお味噌汁やスープはすごくしょっぱいと言われるし)

赤い謎のなんかがついているビルの向かいが大

店名の「大春(ダーフーチュン)」、中国語の「春(chun)」は一声で、春の小鳥のさえずりのチュンチュンっぽくて好きな音。

今週のお題「小さい春みつけた」


魚のすり身とエビの大きいワンタン、ミシュラン上海のビブグルマン店

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前回に続き、再びビブグルマン上海から(べつにシリーズものではないのだけどなんとなく)、同じく今年のビブグルマンに選ばれているお店で食べたワンタンのはなし。

「井梅無錫麺館・私房麺」という麺屋さん。こちらも上海に数店舗あるのだが、今回行ったのは中山公園駅のショッピングモール(龍之夢)の地下のフードコートにはいっているお店。

奥にももう1ホールある広いお店

常温水やお湯はセルフ

太湖三白大饂飩(ワンタン)とスープ

タレは甘み強め、ちょい辛、シビレ極少

「太湖三白」とは、上海の隣り浙江省にある「太湖(上海蟹が取れる湖)」の3つの特産物のことで、「銀魚(シラウオ)」、「白魚(白身の魚)」、「白蝦(白エビ)」の3種。太湖三白大饂飩は、この3種のすり身とプリリンとしたエビの切り身が入った大きいワンタンが8つも入った一品。

ワンタンは、上に乗っているの卵焼き、茹で野菜(クタクタで何かわからなかった)、干豆腐の細切り、海苔、ネギと一緒にお碗の底にあるタレを絡めて食べても良いし、付け合わせのスープに入れてワンタンスープにして味変も良いし、テーブル調味料の黒酢で食べるのもまた良しという、一品で3パターンの食べ方が楽しめる優れもの。

でも、ひとりで8個の大きなワンタンを食べ切るのはちょっと難しいので、ほんとうは何人かできて何品かオーダーしたうちのひとつとして2個くらい食べるのが良い気がするけど。さすがに半分しか食べれなかった。残念。

ここのモール地下のフードコート、散歩だけでも楽しい

ここにきてラストスパートのごとく町中華を食べてたのだけれど、さすがに飽きてきた。ふふ。日本に帰ってから、日本人の舌に合わせて進化を遂げた町中華の方がもっと好みだったりしてと思ったり、思わなかったり。

上海の小さい春みつけた(利西路)

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よく歩く散歩道のひとつ、利西路(リーシールー)。

大通りから入った住宅街の細い道で、カーブしている道に沿ってカーブのある建物が建っていたりする。古い住宅や、アパートが並んでいる通りなのだけど、なぜここに?みたいな人気カフェもある。カフェと、不思議なカーブと、古い建物、そんな利西路の構成要素が地元SNS人たちのハートをくすぐるらしい。撮影スポットや、撮影のコツなども細かく紹介されている。

良い感じの風景に紛れて監視カメラがいっぱいあるのも上海風味

外干しスタイルも上海風味

 

今週のお題「小さい春みつけた」

上海の小さい春みつけた(愚园路)

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もうひとつよく歩く散歩道、愚园路(ユーユエンルー)。

こちらは上海のカフェストリートのひとつで、少し前にYouTube「李姉妹ch」 でも愚园路に来ていておーっとなった。天気も良いし、中華デザートのカフェに向かってみた。

ゴミのように捨てられているけど、配達物のような・・

かぼちゃ、玉ねぎ、山芋×2、さつまいも、かな?

ダンボールはともかく

野菜たちはせめてお買い物袋にいれて置いてほしい。哇哈哈(ワハハ)の箱は飲料水が入っているみたい。ワハハの文字を見て我が家にあるであろうワハハの缶の存在を思い出した。

ワハハは中国の大手飲料メーカーなのだけど、ちょうど2年前コロナ禍の上海のロックダウン中の配給の中に、ワハハのデザート缶がちょいちょい入ってきていたのだけど、うちのアパートメントの住人たちには不評だったようで、アパートの「ご自由にお持ちくださいコーナー」にいつも大量に並んでいた。

ちょっと興味があって一缶だけ取っていたのだけど、食べられることなくパントリーにいた。

賞味期限とっくに切れていた

 

Amazonにいっぱいあった

ふだんは思い出すことなんてないけれど、ここでワハハの箱からあの春を思い出すとは・・恐るべしだわ。愚园路とは全然関係のない話ばかりだけれど。

さて、目的の中華スイーツカフェへ。

壁を塗り直していた

 

今週のお題「小さい春みつけた」

お昼に食べる、上海のローカル朝ごはん

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上海も花粉ではないけれどプラタナスの綿毛が花粉症と同じ症状をもたらすここからのシーズン。ピークはまだ先なものの気温が少しずつ上がってきたので、じらじらと綿毛が漂っているみたい。くしゃみが止まらなくて大変・・・

今日は朝ごはんのこと。

中国は外で朝ごはんを食べたり買ったりするひとが多いけれど、我が家は外ごはんの習慣はない。家でコーヒー、フルーツ、パン。パンがホットケーキになったり、フルーツがヨーグルトになることはあるけど基本的はこの3セット。

コロナで実家に居候していた間の朝ごはんは、お味噌汁、野菜(ブロッコリー、酢たまねぎ、トマト)と卵焼きを食べて、その後にコーヒーという謎の順番で食べていた。母との生活だったのですごいヘルシー。

中国は、外ご飯文化はどこも同じ。朝5時半とか6時から朝ごはん屋さんが空いている。地域によってメジャーな朝ごはんは違うけれど、上海ではほかほかの肉まんや野菜まん、ほかほかの豆乳、ゆで卵、あつあつの大餅(ダービン、中華パンケーキ)などをビニール袋に入れてもらってテイクアウトして会社で食べたりするのが多いみたい。

わたしは朝ごはんと食べに行くことはないけれど、中国の朝ごはんメニューは好きなので、お散歩がてらお昼に食べたり、夫のいない日などに早めの夜ごはんとして食べたりする。ファストフード店のように店内でちゃちゃっと食べられるお店もある。

いつも同じものばっかり食べる派、色々食べてみたいなあとは思っているのだけど。

咸豆浆(シエンドウジャン)と油条(ヨウテャオ)がいつものオーダー。咸豆浆は、温かい豆乳と醤油ベースのタレに、乾燥エビ、海苔、ネギ、油条を切ったものとお好みでラー油をかけたもの。豆乳の中華スープみたいな感じ。油条は細長い揚げパン。咸豆浆の中にも油条は入っているのだけれど、それとは別に揚げたてのサクフワの油条も食べたいから買っちゃう。

写真は台湾系のチェーン店、早安山丘。ここは咸豆浆が6元(約120円)で油条が2元(約40円)。合計8元(160円)とリーズナブル。

基本的に朝ごはんメニューなので、お昼に食べてる人はほとんど見たことないけれど、好きなので食べる。他の人たちはお昼は麺と小籠包とか、ワンタンと肉まんとか、そんな組み合わせが多みたい。

日本に戻ったらペリカンのパンを朝に食べるのが楽しみ!

上海カフェシーンの興隆と衰微(と、わたしのコーヒー豆)

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上海に来た2018年の春は、上海のカフェブームに向かってフルに加速しはじめたころで、新規のカフェがどんどんオープンしているところだった。

アクセルベタ踏み状態の中国らしく、玉石混淆、良いものも悪いものも一緒くたに、ものすごい勢いでカフェ展開をしていった。そして、いつの間にか上海は世界で一番カフェの多い街になっていた。中国の猪突猛進的な推進力ってほんと恐るべし。

外飲みコーヒー圏の拡大から半歩ほど遅れたものの、家飲みコーヒー文化もずいぶんと身近なものになり、欲しいコーヒー豆がいつでも手に入るようになった。

・・のだけれども・・。次にやってきたのは豆の値段の高騰。上海に限ったことではないだろうけれど、良い豆は恐ろしく高い。コーヒー豆もワインや日本酒のようになってしまう日が来てしまった。せつない。

これぞという豆はもはやお誕生日用か特別の日のごちそう、あとは外で飲む用とし、日常には日常レベルの豆を飲むことにした。

わたしが日常使いのコーヒー豆に求めているのってなんだろうと考えてみた。納得の値頃感というのは絶対なのだけれど、いつも豆を買うお店の共通点は次の6点だった。

1)店舗がある(やっぱりこの目で確かめたい)、2)デリバリー対応可、3)500g前後単位の値段設定がある、4)味が好み、5)中浅焙煎アリ、6)店で焙煎(市内なら別店舗もOK)

わたしのポイントを押さえているのがこの3店。

Kamogawa(广元路店)、HEFA Coffee(番禺路店)、That Cafe(幸福里店)

Kamogawaの「鴨川零号」という名前のコロンビアとグアテマラブレンドが一番多く買っているの豆で、HEFA Coffeeのエチオピア雲南ブレンドと、That Cafeのエチオピアは同じぐらいの頻度、1−2−1−3−1−2−1−3・・・な感じで買っている。

上海のカフェブームはどこまで続くのだろうと思っていたけれど、もうとっくに折り返しを過ぎているそうだ。今はオープンさせても3ヶ月で撤退せざるを得ないくらい厳しいみたい。まあなあ、生き急いでいるかのようなカフェブームだったもんなあと思う。

これからの数年を生き延びたお店が、5年後10年後の上海カフェの心の拠り所となるのかな。

シナモンロールが溢れている上海

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上海に来た2018年から一気に増えたもののもうひとつ、それはシナモンロール

via: KKKail@小红书

シナモンロールを置いていないカフェやベーカリーはそれだけで機会損失と言うのも大袈裟ではない上海。集客とSNSが切り離せない現代の上海において、SNSで紹介して欲しいのならば、見栄えのいい、そして美味しいシナモンロールは必須アイテムのひとつになっている。

カフェシーンのアップグレードとタイミングを同じくして、上海のシナモンロールシーンも一気に変化した。2018年に上海に来たばかりのころは完全にシナモンロール難民で、シナモンロールが食べたくて食べたくて、でも中国のSNSが使いこなせず英語情報に頼って検索をしていた頃に見つけたお店が当時唯一のシナモンロール専門店、CinnaSwirl。アメリカ人の夫婦が2013年にオープンしたシナモンロール屋さんは、いかにもアメリカンなシナモンロールでほんっと美味しい。

当時上海に住んでいたアメリカ人が一時帰国から上海に戻る時に空港のシナボンシナモンロールのチェーン店)で最後のシナモンロールを食べる話や、中国にシナモンロールをダースで持ち込む話とか、シナモンロールネタが在中アメリカ人の間で繰り広げられていた。

懐かしくてデリバリーしたCinnaSwirl(ちなみにこれでライトフロスティング

www.instagram.com

今はいたるところに美味しいシナモンロールがあふれていて、カフェストリートを歩けば両手いっぱいのシナモンロールが買えるようになった上海。あのブログを書いた子たちが今も上海にいたら語り合いたい。

Dosageのシナモンロールとシナモンケーキも好き

延平路に移転したSLOPPY GIN

売り切れていた・・

最近好きなのはちょっと前に移転したSLOPPY GINのクセ強めのシナモンロール。でもこの日は行くのが遅くて売り切れていた。(この丸いドーナツも絶品)

CinnaSwirl一択だったあの頃よ・・と思う。

昔ながらの製法でつくる、オールド上海の焼き小籠包

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焼き小籠包、もとい、生煎(シェンジエン)、ふたたび。

焼き小籠包なら東泰祥が好きという人は結構多く、SNSで見る上海の一番美味しい焼き小籠包TOP10などには必ず選ばれる、焼き小籠包や麺などのお店「東泰祥(ドンタイシャン)」。

上海人のオーナー、ゾンさんが「昔ながらの上海の味」にこだわって、1920年代にあった廃業していたお店を復活させたのだそう。

上海市非物質文化遺産にも選ばれている(非物質分野とは?

今回行ったのは東泰祥の長寧路店

東泰祥も市内に数店舗ある。前に一度行ったことがあるのは中心部の新天地(シンティエンディ)のお店、こっちの方が入り口ゴージャス。今回は長寧路(チャンニンルー)店に行ってきた。

写真の黄色の人はデリバリーの人。焼き小籠包は絶対にお店で食べた方が美味しいもののひとつと信じてる。とか言いつつデリバリーもするけど。

先に書いた「昔ながらの〜」というのは、皮を半醗酵させて作る手法のこと。今どきの多くの焼き小籠包屋さんは、醗酵の工程をスキップした薄い硬めの皮でスープがたっぷり入れ、かじるとプシャっというの売りなのだが、東泰祥では肉まんの皮を薄くしたタイプで、半醗酵のふわっとした感じいい感じ。飛び散るほどのスープではないけれど、程よい量のスープがこれまた良し。

通りから見えるところで焼くスタイルが上海風

後ろではノンストップで餡とスープを包んでいる

f:id:pucayu:20240319234906j:imageローカルでキレイなお店

入り口でお金を払う。メニュー版がギラギラ!

青ネギとゴマがいい仕事をしてる

大変美味しくいただきました。わたし的ナンバー2。

後もう一軒、いや二軒もう一度食べたい焼き小籠包のお店があるのだけど・・行けるかな。

 


上海人がすすめする帰国前に食べてほしい中国料理3つ

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今日は引越し荷物の搬出日。 お昼前には全ての荷物(家具付きのアパートメントなので、最低限のものはある)が運び出されてしまった。不要品なども引越し業者に引き取ってもらい今はガラーンとした部屋。・・のだけれど、わたしの部屋にひいていた日焼けしてすっかり色の変わったラグ、あまりに馴染みすぎていたからか引き渡し忘れてしまった。

ブラジルにいた時から使っていたラグもここでさよなら

中国ライフも月末までのあとわずかとなった。個人的には食べ残した中華料理はないのだけれど、もうすぐ帰国する外国人に中国人は何を食べてもらいたいのかが気になったので、ランゲージエクスチェンジの上海人に聞いてみた。

日本に帰る前に食べておいた方がいい本場中国の味トップ3。

via 噜噜梵@小红书

第3位 ”中国の”火鍋

火鍋は日本でも食べることができるけれど、中国の火鍋と日本の火鍋はどちらもお美味しいけれどやっぱり違う料理だと思う、と言う彼女。

日本で働いていた時に中国人経営の火鍋屋はもちろん、東京で美味しいと評判の火鍋をあちこち食べ歩いたけれどやっぱり何かが違うらしい。わかる気はする。なぜならわたしは日本で食べる火鍋は好きだけれど、中国の火鍋はさほどでもない。きっとそういうことだろう。

 

via 🧀谁吃了我的奶酪@小红书

第2位 タニシ麺(螺蛳粉|ルオスーフェン

太めのトゥルンとしたビーフン、具は発酵したタケノコの漬物、揚げ出し湯葉、青菜、ピーナツなど、それらをタニシで出汁をとったスープで食べる麺料理。この2、3年で一気に全国区になった広西チワン族自治区の郷土料理。

すごく美味しいらしい。美味しけれど、すごく臭い。この料理の特徴と言えばその「臭さ」だ。中国人にとっても臭いことは臭いらしい。臭いけれどうまい。・・みたいな。

彼女が家でルオスーフェンを食べると、母親が臭いからほんとにやめてくれと言うそうだ。好きな人は大好きな味なのだろう。彼女は大好きなので、美味しいルオスーフェンのお店リストを送ってきた。

 

via 网上厨房

第1位 13のスパイスで食べるザリガニ(十三香小龙虾|シューサンシャン・シャオロンシャー)

シーズンはもうちょっと先だけれどみんな大好きザリガニ料理。ザリガニカレーや麻辣ザリガニなどいろいろなメニューがあるが、彼女がおすすめするのは十三香小龙虾。

十三香は直訳すると13のスパイスだけれど、実際には山椒、唐辛子、ネギや生姜をはじめとした、すごくたくさんのスパイスが入っているそう。二人で行くと言ったら「ふたりだったら1キロは絶対に頼んでね」と言われた。1キロ!

以上が彼女のおすすめする中国にいる間に食べておいてほしい中華料理。それにしてもクセ強めものばかり揃えてきた。「焼き小籠包とかの美味しいお店とかでいいんだけど・・」と小さい声でつぶやいたら「ああ?」と言われた。

 

今度は麺、ミシュラン上海のビブグルマン常連店

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気温が上がりコートもいらない春の1日、租界時代の高級住宅地が並ぶ思南路(スーナンルー)をふらっと歩いてきた。春の訪れとともに憎々しいコレも訪れている。

プラタナスの種子(写真見てもくしゃみ出そう)

7年前、上海ってスギ花粉ないらしいじゃないと得意げになっていた自分を呪いたい。スギ花粉はなくともプラタナスが猛威を振るう上海。ピークはもうしばらく先。おそるべし。

歩道に溜まったプラタナスの種子を睨みつけながら歩いていたら、有名麺屋さんを通り過ぎてしまった。そのお店は阿娘麺館(アーニャン麺館)。ガイドブックにも載っている蘇州麺の有名店。ミシュラン上海のビブグルマン常連店のひとつである。

お店の前の狭い歩道は、普段は地元の人や観光客で賑わっているのに今日は人が全然いなくて通りすぎてしまったようだ。どうしたんだろうとお店の前に戻ってみたら、開店したばかり(11時)でまだ数人の客しかはいっていなかった。

もしかしてラッキー。食べていきなさいとのお誘いに違いない。

入口すぐのカウンターで支払い、空いている席に

座り放題

お店のいちばん人気は黄魚(イシモチ)麺

左がキッチン、右側が洗い場につながっている

ミシュラン様がずらり

わたしは蟹粉麺を(これが最後の蟹麺かも)

グルグルに混ぜて、黒酢もかけちゃう

食べ始める頃にはあっという間に店内の席が埋まり、食べている人の後ろに人が並びはじめた。4人席でひとりで食べていたわたしの向かいも隣もちろん相席。

支払いをした順番ではなく、食べている人のお碗を覗き食べ終わりそうな人にあたりをつけて後ろに立つというのがここのスタイル。日本の町のラーメン屋のように食べ終わったらさっさと出ていくのが暗黙のルールである。

今日も大変美味しくいただきました。

上海のフランス租界さんぽ(南昌路・思南路)

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上海には租界(1842年の南京条約により開港した上海に設定された外国人居留地)と呼ばれる旧外国の居留地の歴史的建造物が集まるエリアが点在しており、2000年以降それらの物件や区画の再開発が進み、商業施設や観光スポットとしてオープンしている。

古い建物や街並みを自由に歩けるなんて、レトロ物件が好きな人たちにとっては上海は最高のお散歩シティ。

今回はまだブログに書いたことのない通り。最初は南昌路(ナンチャンルー)。

古いアパートメントのいくつかはこれから取り壊しがあるみたい

プラタナスをつかったウォールアート

石造のアパートメント

アパートの裏手にも低層のアパート、もちろん外干し

煉瓦造りの病院、こんな病院なら通いたい

そしてそのまま思南路(スーナンルー)へ。思南公館は高級住宅街と商業施設があるハイエンドなエリア。ここの高級アパートメントおいくら万円からスタートなのだろう。上海では2箇所に住んだのですが、どちらの物件探しの時にも我が家のバジェットでは当然かすりもしないのは知っている。

思南公館

龍のウォールアートがかっこよ

(教会じゃない方の)思南書局

こじんまりとしたレトロビルの本屋さん

メジャーな本屋には必ずディスプレイされている

思南路のプラタナス並木

通りの門を入るとアパートメントが並ぶ

住んでみたい(水道管とかどうなんだろう)

カフェやレストランもあるけれど、他のエリアよりもハイエンド路線のせいか、いつきてもかわらない感じで、のんびり歩くのにちょうどよい通り。クラシカルな洋館のスターバックスやDR.CI:LABOのスパもあった。わたしはグビッと。

上海のクラフトビールBoxing Cat Brewery(ボクシングキャットブルワリー)

旧フランス租界のノスタルジックな上海弄堂(ロンタン)

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弄(ロン)は路(ルー)より小さい単位の通りのことで、路地のような道。そしてその路地に並ぶ2、3階建てのメゾネット形式の住宅を弄堂(ロンタン)と呼び、上海界隈特有の居住形式なのだそう。1845年からの上海の旧租界(外国人居留地)内の中国人向けに建てられた弄堂が今も上海の街中に残っている。

超高層ビルやリノベーションされた素敵上海はもちろん、100歳越えの建物も多く、現役のアパート群ではあるものの、いつ再開発の対象となり消えていくかもしれないノスタルジックな弄堂。

まずは旧フランス租界の1930年に建設された、上海らしい木造れんが建築の歩高里(ブーガオリー)。簡体字のブーは「步」、日本語の漢字は「歩」。間違い探しみたい。

青の点線の区画が歩高里

陜西南路(シャンシーナンルー)の入り口

メインの通りは庇付き(空飛ぶセーターは上海干し)

建物のつなぎのディテールも凝っている

上海の外干し文化はどこまで続くのかな(猫がいるよ)

キリリ

他にも見学者がいた

黒板アート、住民の方が描いたのかな

建国西路(ジエングオシールー)側の入り口

次に上海に来るまであるかな、という刹那的な美しさがよけいにキュンとくるー。

隆昌路の古い集合住宅、上海の共同租界

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もうすぐ帰国だというのに最後まで何をしているんだろう・・・と思いながら、今日は楊浦(ヤンプー)区の古い集合住宅を見に行ってしまった。

地下鉄12号線の隆昌路(ロンチャンルー)駅で降りて駅名と同じ通りの隆昌路を行く。このあたり、租界時代は共同租界が置かれていたところ。隆昌路の周りを見るとそれっぽい建物の名残(保存されているものも、廃墟となっているものも)がある。

造りが福建土楼の四角バージョンみたい

本日のごちそうは、隆昌路362号、隆昌公寓(ロンチャンアパート)と呼ばれる集合住宅。共同租界の警察職員の住宅として1930年に建てられた。イギリス人の建築家の設計。近年一旦取り壊されかけたのだが、市の優秀歴史建築に指定され解体を免れたのだそう。

建物は上海では初めて見る回の形。日本だったら「口の字」と表現しそうだけど、入り口のプレートには「回」に設計されていると書かれている。

四隅と、下の写真で出っ張っているところが階段。当時はエレベーターがあったそうなのだけれど今は使えない。250部屋ある6階建てアパート。


階段も、廊下も、空間も、全部自分の家扱いだった。

通りに面した壁は赤煉瓦、内側はうちっぱなしのようなコンクリート。突き出る物干し竿を見ると、やっぱり上海だなあと思う。

上海でいちばん心に残っているものって・・やっぱり古い建築物(と外干し文化)なのだろうなあと改めて思う。

仔猫が2匹

上海の壁に囲まれた小さな町|上海弄堂(ロンタン)

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上海特有の古い時代の居住形式の弄堂(ロンタン)。都心の駅近エリアにもドンとある。そんな中心部の弄堂2つ。よく寄り道する弄堂だけれどあらためて写真を撮ったのは初めて。

ひとつ目は「淮海坊(ファイハイファン)」。地図を見るとグッチやブルガリの文字が見えるように、iapmという高級ショッピングモールのすぐそば。

7年、iapmに初めて来た時に周辺をちょっと歩いてみようと迷い込んだ弄堂。Apple Storeプラダだなんだと言っているすぐそばに、こんなタイムリープしたような場所があるなんてと、上海の魔都っぷりにときめいた思い出。

フランス租界時代の目抜通りAvenue Joffre(現・淮海中路)と、Route Mercier(現・茂名南路)の交差点、キャセイシアターがあるところ。地図の上に見える緑のエリアは、日系のオークラガーデンホテル上海のお庭。

右がキャセイシアター、左奥がオークラガーデンホテル

1924年に建てられたこの弄堂(ロンタン)は、中華民国時代の著名人(巴金、徐悲鴻、胡蝶など)が住んでいたところで、家の前にはプレートがある。

交差点のユニクロやGUの隣のセオリー(日本のお店ばっかり)の隣にある、北門から入ってみた。

ここに入っていいの?みたいな門煙突のある赤煉瓦がチャームポイント

中国中どこにでも掲げられているスローガン

住んでみたいなあ

補修工事してる

南門(南昌路X茂名南路)

中国共産党のスローガン(社会主義核心価値観)、こっちにいる間に中国読みで覚えて帰ろうと思ったけど、まったく覚えられなかった。去年ロンドンで赤い文字でこのスローガンが書かれたニュースを見た記憶があるのだけれど・・。あれはどうなったんだろう。

 

もうひとつの都心の駅近弄堂(ロンタン)は、「静安别墅(ジンアン・ビエシュー)」。歩行者天国になっている茂名北路を挟んだ張園(ジャンユエン)は1882年に建てられた上海の代表的な歴史建造物が並ぶエリア。こちらはコロナで長引いた再開発工事がようやく終わり、2022年に上海の新しい顔として生まれ変わった。

ヴィトンやディオールをはじめとしたハイエンドブランドが並ぶ張園の道路を一本挟んだすぐ側、そんな華やかな変化が起こったことなどまるで気がつかないかのような静安别墅がある。

南門からスタート

まっすぐに行くと2024年6月閉店の百貨店

さよなら伊勢丹(1回しか行ったことないけど)

南北を結ぶ通りの両脇に3階建てのアパートが並ぶ、900戸あるみたい

ちょっと前まではお店も多かったようだけれど今は住宅メインなのだそう

オウムとマオ

お花だらけのお家もあれば

浅草の路地のおうちみたい

静安别墅の書体がかわいい北門でゴール

上海の、壁に囲まれた小さな町(小区と呼ばれる住宅地)って独特だなあと思う。門に慣れていない日本人としては閉まっている門を開けて勝手に入るのにちょっと抵抗がある。もう慣れたけど。

上海のラストさんぽは、シュールでミステリアスな迷路のような路地

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今までも何度かブログに登場した愚园路(ユーユエンルー)。静安寺(ジンアンスー)から中山公園(ジョンシャンゴンユエン)までのおよそ2キロほどの1本道。中間らへんの1部区間は立ち退きが進んでいるみたいなので再開発が始まるのかな。中山公園側は上海のメジャーカフェストリートのひとつ。

租界ではないけれど、租界の外側に勝手に広がっていった租界のようなエリアで、通り沿いに1900年から1950年に建てられたお屋敷や建造物が並ぶ愚园路は、上海市に12ある歴史文化風貌保護区のひとつ。

その中の、と言うか上海の中でも最もミステリアスな裏通り(弄|ロン)とそこに集まる住宅たち(弄堂ロンタン)が、わたしの最後の上海さんぽ。「愚园路749」を歩いた。

愚园路から東諸安浜路(ドンジューアンバンルー)までの一本道が愚园路749弄のメインの通り(路地の中の大通り)。ふつうは路地(弄)は路地に沿って家やアパートが並ぶ作りなのだけれど、ここは「弄堂ー側弄堂ー小側弄堂ー秘密通路ー弄堂」という、まるで迷路のような構造になっている。

租界時代や上海解放後の政界の表の権力者や裏の権力者、そして時代を暗躍したスパイたちが住んでいたり、スパイの待ち合わせ場所があったりと、ミステリー小説の舞台が現実にあった場所なのだ。すごいー。

愚园路から見る749弄の大門(車が止まっているところ)

門番や門番のお友達が座る

東諸安浜路側の門

通りの反対側には日本人や外国人が多く住むサービスアパートメントや、老舗のイタリアンレストランがあるところ。

上の地図の右下の★がここ

門の中はこんな感じ、右側には10畳ほどのお花畑

18戸が入っている

地図下の右の★から左の★を見るとこんな感じ

左手は煉瓦造りの4階建てのタウンハウス

通りの先の右手はまた違った雰囲気のアパートメント

こんな路地だけど壁にはEV車のチャージャー

地図左下★の向かい側。怪しげな門を入ると

花壇を囲むようにアパートが建っていた

ねこさんもちょいちょい

31号は(ちなみに数字はきちんと並んでいるわけではない)

青いドアが可愛いアパートだった

63号は当局特務委員会の上層部メンバーで、毒殺された政治家の旧邸

29号はキリスト教指導者で蒋介石宋美齢の許婚者、余日章の旧邸(パネルは画像翻訳

近代的な豪華な門があったので入ってみる

健康広場だった(中国もこういう広場がけっこうある

ねこさんについて行ってみる

28号のついで感が・・

その28号

100歳前後のアパートたち、いつまでもつかな

レトロでかわいい

3月末だったのと曇り空だったのでこんな感じだけれど、もう少しすると蔦が生い茂っていて迫力のある路地になるはず。

写真はほんとうに一部で、塀の中に小さな塀がいっぱいあって、もっとたくさんのもっと謎めいた建物があって、しかもその建物たちが100歳前後で現役だったりする・・。しかも、住所はみんな「愚园路749」。

デリバリーの電動バイクが目的の玄関を探して右往左往しているところを、ねこさんやいぬさんが眺めている様子がシュールだった。

この日の朝に上海のアパートの退去チェックが終わって(退去チェック後も1泊させてもらった)からの、ほんとにラストさんぽ。

そして翌朝の便で東京に戻りましたとさ。

そろそろ1週間が過ぎるところ。

まあ、ぼちぼち

 


魅惑の町中華でカンパイ|浅草橋

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「上海の花粉症のピークも、日本の花粉症のピークも外して、わたしはなんてラッキーなのでしょう」と帰国前のブログでほくそ笑んでいたのだけれど、いやいやいやいや。確かにピークは過ぎたのかもしれないけれど、死にそうな程度にはがっつり花粉飛んでいらっしゃる。

間に合わないと思っていた日本の桜には間に合ったけれど、花粉にも間に合ってしまった。上海の花粉も今年は早かったし、結局どちらの国でもたっぷり花粉を浴びている。

さて、帰国して最初の夜ごはん。

食べたいものがたくさんある中ファーストバイトに選ばれたのは、明治30年創業の町中華、浅草橋の「水新菜館(ミズスイシンカン)」。よくテレビでも紹介される、蝶ネクタイのマスターでも有名な町中華屋さん。

ごはん時はいつも行列なので、タイミングよく入れれば・・

入れた!ザーサイで乾杯。ぷはーっ

なんて読む漢字なんだろう。今度行ったら聞いてみよう

テーブル調味料入れもかわゆい

空の下で食べる町中華は最高

水新菜館の名物メニュー、あんかけ焼きそば

そしてわたしの大好きなツンロー麺(葱肉麺)

どっちも涙が出るくらい美味しかった。やっぱり日本で食べる町中華、サイコー。中国の中華ももちろん美味しいけれど、日本の町中華はまた別ジャンルとして確立されたおいしさ。そしてその中でも水新菜館のあんかけ焼きそばとツンロー麺はいつ食べても大満足の味。

テーブル席が空いていたら、お料理ものをアテにのんびりワイン(お隣に五代目のワインバーがある)を楽しもうと思う。

銀座で堪能する絶品野菜とお肉のコース

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夫のお誕生会と中国ライフお疲れさま会を兼ね、銀座に出向いた我ら。

お銀座の夜

銀座しゃぶ通 好の笹(よしのささ)

たっぷりのせいろ蒸しの野菜と一緒に、A5ランクの松阪牛リブロースと鹿児島の黒豚ロースを満喫できるコースが、クレジットカードに付帯しているレストラン特典(2名以上の予約で1名分無料)で食べられちゃう幸せ。

お肉・お魚・お野菜の先付けでカンパーイ

「写真撮りますよね」とポーズしてくれる

お肉さまのお写真も(毎回やってくれる)

お店の方がすべてやってくれるので、しゃべって・食べて・飲んで・に全集中できる

うまみたっぷりの野菜がおいしいの

お豚さま最強でした

野菜を美味しく食べるワールドカップがあったら、間違いなく日本が優勝だと思う

シメの稲庭うどんってなにー、ステキすぎる

黒糖のグラニテ、デザートのセンスもアッパレ

話をしながらたっぷりと美味しいを堪能。幸せと言いつつも、野菜と薄切りのお肉で大満足できちゃうなんて、ちょっとだけ切ない気もする。我らもいい年頃となったものだ。

ふう、食べた食べた、飲んだ飲んだ。

野球観戦で発見!(と思ったけれどよく考えたらそういうものかな)

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日曜日、某球団の試合へ。この日はパ・リーグビリっけ対決(まだ開幕したばかりだけれど)。前日の試合は大敗していたので、ちょっとハラハラしながら球場へ。

天気も良く、スタジアムは満員で盛り上がっていたし、たこ焼きを頬張りながら観る試合は、あまり野球にくわしくなくともピクニックみたいで楽しめる。

前の列に座っている4人家族(ママが一番のファンでめっちゃ応援していた、高校生か大学生くらいの長女もママほどではないが熱心なファンらしい、パパと中学生くらいの妹はママとお姉ちゃんについて来ている感じ)の会話を聞いているのも楽しかった。

後ろの列にいた4人組男子(特に応援するわけでもなく、ひたすら出てくる選手のうんちくを語り続けていた。聞き役ゼロで、4人全員が喋る男組)のうんちくを聞いているのも楽しかった。

スタジアムやコンサート会場など、今はLEDの大型スクリーン(某球場は三菱電機製のオーロラビジョン)があるのがあたりまえになり、昔は遠くてや座席位置によって見えなかったのがばっちり見えるようになった反面、わざわざ会場に行って大きなテレビを見る(家でごろんとして観てても一緒じゃない?)のはいかがなものだろうという気持ちになることも増えてきた昨今。

そんなことを考えながらスクリーンを見ていて気がついたことがひとつ。

これですよこれ #1

気になるー。間違い探しみたいですが、こういうのって一回気になるともう気になる。

んんんー気になる #2

すごくどうでもいいような話なのですが、#1の写真から切り取ったのが下の2枚。

そして、#2の写真から切り取ったのがこちら2枚。

ほんとにどうでもいいような話なのだけれど、スクリーンとリアルに時差があった。ということに、この日初めて気がついたという話。

スタジアムやコンサート会場など、音響に時差があるのは知っていたのだけれど、スクリーンに映る映像の方が少し遅れてやってくるとは知らなかった、というか気がついていなかった。

これは周知の事実だったのかしら。よく考えたら時差があってもおかしくないけれど、今まで会場のスクリーンとリアルは、野球観戦だけじゃなくライブも全部、100%マッチだと思っていた。

以後、気をつけます

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夫が会食とのこと、ならばと行ってきた。

この前の町中華屋さん、水新菜館のあんかけ焼きそば、again。わたしも出かけていたので、帰りしなに通ってみてカウンターに座れそうなら寄り、ダメなら別のところにと考えていたところ、カウンターひとりならぎりいけた。ラッキー。

前回次に来たら聞いてみようと思っていたこの漢字。蝶ネクタイの名物店主に漢字の読み方を聞いてみた。するとオーナーったら「読み方はわからない」と言う。なんと?・・と思っていたら漢字の意味を教えてくれた。

うかんむり(ウ冠)の「ウ」の下には縁起のよい言葉が集められており、しんにょうはここでは船を表しているとのこと。縁起のよいものをたくさん乗せた船、つまり「宝船」なのだそう。なるほど。それはステキ。

3分の1くらいはそのままカラシをつけて食べ、3分の1は酢で食べ、3分の1は酢とカラシでいただいた。ああおいしい。

ここの麺の焼き方がまた大変ステキで、上下にしっかり焼きをつけた中華麺。上から食べていくと、最初はパリパリとした食感が楽しめ、パリパリの下には本来の柔らかめの中華麺、あんや具材をたっぷりと絡めて食べ、最後はお皿の上に残る下側のパリパリ部分、あんや酢にたっぷりつかって食感がまた変わっている。一皿で何度も美味しく楽しめるのだ。

ささと食べ、さあお会計を。

余談ですが、

わたしのお支払いはいつもスマートフォンでのコード決済、自分の使っているサービスが対応していない時のためにクレジットカードを1枚持ち歩いている。スマートフォンとクレジットカード1枚。

閑話休題

さあお会計を。・・お会計を、お会計・・お、現金のみ・・ですよねーーー。

あんかけ焼きそばは完食している。きれいに。

焦って体温が上がったり下がったりになるわたし。これは無銭飲食というものか。というか無銭飲食そのものなのか(刑法上は飲食店で飲食をし代金を支払わず逃げることがアウト。今回は逃げていないのでセーフ?)。

お店の奥さん、わたしを安心させてくれるような笑顔で「いいわよお」と。涙だ。お財布を取りに戻ってまた来ますと、身代わりの免許証を差し出しながら言うわたしに、いいわよいいわよとでーんとした笑顔。

こういう時、たとえ声にださなくとも(はあ?)(おいおい・・)という表情になってもおかしくない。なのにそんなそぶりを少しも見せず、慌ててわやわやしそうなわたしを冷静にさせてくれる空気でいてくれた。わたしもこういう人柄になりたい。

遠くないのですぐ戻りますと言うと「はいはい。急がなくていいからね」と優しいことばをかけてくれた。う、うう、かたじけない。免許証なんて持ち歩かなくていいから現金を持て、わたし。

ありがたく一旦自宅に戻りお財布を持って再び店へ向かった。店横に並ぶ7、8人くらいの人の視線を感じつつ店のドアを開けお支払いをした。

忙しい時間にお手数おかけしました。今日もとっても美味しかったです。また来ます。次はちゃんとお財布を持って。

これから2,000円くらいは持ち歩くことにする。以後、気をつけます。

日本に帰ってきて良かったことのひとつ

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花粉症の予報サイトを見ると、もうピークは過ぎたようでアイコンの花粉の木は(スギなのか、ヒノキなのかは不明)ずいぶん小さくなっている。けれども、薬なしで鼻水やくしゃみが収まる気配はまだない。

薬が効いている間はなんとかなっているけれど、薬の効果って突然なくなるから不思議。スマホのバッテリーみたいに20%切ったら教えて欲しい。追加で薬飲むから。

花粉や風邪が流行る季節になるとよく言われるが、世界の多くの国では人前で鼻をすすることは、周りの人を不快にさせることの代表であり、品のない公衆マナーのひとつ。

鼻水が出そうになったらすすらず鼻をかむか、ハンカチやティッシュで押さえる。ズルルっと音を立てて派手に吸い込んだり、ましてや飲み込むなんて、あるまじき行為だ。

公共の場、公衆の面前ですんっと鼻をすするくらいなら、周りの人も寛容でいてくれるのはありがたい。人の目をさほど気にせず「すんっ」とできるのは日本に帰ってきて良かったことのひとつ。心穏やかにすんっとできる。

たんが絡んでか〜ぺっとしたり、ゲフっとしたりしてもいい国ですら、鼻をすすっているのを見るのは気持ち悪いことらしい。比べるものではないけれど、個人的にはか〜っぺっの方がどうよと思ってるけど。

コーヒー豆を買いに行った帰りに近所の神社に帰国の挨拶をしに行ってきた。

賽銭箱の向こうに鎮座するおネコさまが迎えてくれた。

ナイルレストランのムルギーランチ

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ずいぶん久しぶりに銀座のインド、ナイルレストランへ行ってきた。現在は3代目のナイルさんがお店を仕切っていらっしゃる。ちなみに先代のナイルさんはかつて「インド人嘘つかない」というフレーズで有名なタレント、・・だったがいろいろあり引退。

歌舞伎座のすぐそば、銀座のビルの中に立つナイルレストラン。1949年創業、日本最古の印度料理専門店。いつ通ってもほわっと香るスパイスと並ぶお客さんの姿がある。この日もずっとお客さんが並んでいた。

ここのチキンマサラがすごく美味しいと聞いていたので、次は絶対にチキンマサラと思っていたのだけれど、注文を聞きにきたウェイターのお約束の「ムルギー?」にそのままハイと答えてしまい、この日もナイルの看板メニューの夜も食べれる「ムルギーランチ」を頼んでしまった。ほぼほぼみんなムルギーランチだが、チキンマサラを食べているも2名いて美味しそうだった。ビリヤニも食べたい。

最近暑くてビールがおいしい

ムルギーランチ

ウエイターが鶏肉をさばいてくれる

あとは全部を混ぜて食べる

もも肉とイエローライス、ポテトとキャベツの温野菜のカレー、それがムルギーランチ。しっかり混ぜて、食べ始めたらもうカレーに夢中で写真なんて忘れていた。

スパイスもりもりだけれどマイルドできっとみんな好きな味。大鍋でつくるタイプのどーんとした味。全部ぐるぐるに混ぜてはじめてムルギーランチが完成する。

そうそう、これこれ。ああ、おいしかった。

 

浅草のクラフトサケの醸造所

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週末に、クラフトサケの醸造所に行ってきた。2020年に出来た「木花之醸造所|Konohanano Brewery」という名前。「このはなの醸造所」とは可愛らしい名前。場所は浅草駒形で、台東区の区木の「桜」が咲くように美しい姫という意味もある、酒造りの神様「木花之開耶姫(コノハナノサクヤヒメ)」から名付けたのだそう。

併設の店舗「ALL (W)RIGHT sake place」ではお酒やビールの販売と、お酒にピッタリの酒の肴たちをいただくこともできる。

オープンキッチンのように、オープン醸造所になっていて、すぐそこでお酒を作っているのを覗きながら飲める面白いお店だった。

飲み比べ。左は桃のどぶろく。大人のネクターとある通りで、白桃を贅沢にたっぷり使ったとろんとしたテクスチャにテンションがあがる。白桃の甘さと、お米の旨みのハーモニー。

真ん中の赤い瓶は大吟醸。なんでも今年からシンガポールでも醸造をするそうで、その第一弾になるお酒がこの大吟醸なのだそう。ゴージャスというかグラマラスというか、外国で人気の出そうな華やかなテイスト。

右の黒っぽい瓶は今世界中で人気のクラフトビール、Hazy IPAをイメージして作ったクラフトサケなんですって。とってもフルーティーだった。

これは鰹出汁で造ったどぶろく「出汁パンチ」を使ったあさりの酒蒸し。出汁パンチのネーミングもなかなかパンチが効いてる。鰹出汁のどぶろくっていう発想がすごい。

これもクラフトサケ。クリの木樽で熟成させたお酒をベースに、ココアとヘーゼルナッツの風味が入った甘いお酒、ヘーゼルショコラ。デザート代わりに飲んだお酒。これまた美味しかった。

クラフトサケ面白いわー。そしてその面白いお酒が、小さなビルの中のすぐそこで造られているというのもまた面白い。

ひとりでふらっと来てカウンターでひっそりジャパニーズサケを堪能している外国人もちらほら。住人なのか旅行者なのかわからないけれど、みんな面白いのよくご存知だわー。

 


東京の仙台に行ってきた

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用事があって日本橋茅場町にある仙台へ行ってきた。

仙台に行く前に、茅場町のお隣の日本橋兜町にも寄ってきた。兜町茅場町金融街で、ビルの隙間に金融関連の神様がいて、かなり本気度の高い祈りを捧げ、狛犬を撫で回すビジネスパーソンたちの姿がある。

ビルの間に神社

以前泊まった生誕100年越えのビルに入るホテル「K5」の1階に入っているカフェ「Switch Coffee Tokyo」で一杯飲んできた。

緑がいっぱい(うちも緑いっぱいにしたい)

窓の向こうは東京証券取引所の裏口

カプチーノ

whostolemysheep.hatenablog.com

約束の時間までぼーっとしていると、いかにも金融街なスーツを着た偉いひと(に見える)おふたり様がやってきて、コーヒーを飲みながらなにやら話をしこんでいた。

すぐ近くに座っていてべつに声をひそめて話をしているわけではないのだけれど、何の話なのかはまったく聞き取れないような話し方がエグゼクティブなひと(に見える)っぽかった。

時間になったので、ここから3分ほどの仙台へ向かう。

しちしち

仙台に本店を置く地銀の七十七(しちじゅうしち)銀行。仙台人は「しちしち」と呼ぶ。日本の米軍基地の基地内がカルフォルニア州なように、東京のしちしちも中は仙台だと思っている。

数年前に複数持っていたしちしちの口座をひとつに統合したアカウントがあり、このアカウントはネットバンキングに変えるつもりでその申し込みはしていたのだけれど、最後のステップのウェブ上でのアクティベートをせずに放置している間に、いろいろシステムが変わり、わたしの登録情報も変わり、口座が使えないままになっていた。そんなわけでアカウントを復活させるために東京の仙台にやってきた。

仙台といえばもちろん彼ら

このキャラクターはなんなのか。

「シチシカくん」だそうだ。宮城県の県獣である「鹿」をモチーフにしており、「お客さまのお話をシッカり聞く、地域と共にシッカり歩む、銀行でありたい。」 という七十七銀行の思いを込めたそうだ。お隣の子は幼馴染の「シチミちゃん」だ。

びっくりしたことに、このふたり以外にも・・

仲間たちがいっぱいいた。ふたりで十分な気がしないでもないが、きっと仲間たちにもなにか役割があるのだろう。きっと。

 





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